小学生でもわかる敬語の3つの種類と使い方!敬語を使う目的についても説明

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日本語講師のなり方

敬語って難しいですよね。

社会人20年以上で、日頃より敬語を使っている私も100%正しく敬語を使えてるか?というと、できていないと思います。

世間で使用されている言い方も、丁寧に言い過ぎようとするあまり、複雑な言い方にしてしまっている場合もあります。

シンプルな構造で言えるように「敬語」を一度、見直してみましょう。

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敬語はどんな時に使うもの?

敬語は、目上の人を敬う気持ちを表すときや丁寧に物事を伝える時などに使います。

言葉の表現だけを丁寧にすればいいだけでなく、言い方や気持ちがとても大切だと思います。

文化庁の「敬語の心得」には、以下の質問への回答が記載されています。

尊敬している人には敬語を使って話したいのですが、社会人は、尊敬していない人にまで敬語を使わなければならないのでしょうか。(文化庁「敬語の心得」より引用)

会社や世間には、人間的に尊敬できない人っていますよね。うんうんとこの質問にうなずいてしまいました。

【質問に対する回答を纏めてみました】

敬語を使用する気持ちの基本は、「相互尊重」です。

敬語を使用する相手が尊敬できる人であれば、言うことないですが、そういう関係でないときでも、敬語を使うべき状況もあります。

相手の「社会的な立場を尊重する」ために敬語を使用するという考え方です。仮に尊敬できないと感じられる人であっても、その人の立場・存在を認めようとすることが、相手を尊重するということになります。

敬語は、単なる上下関係からでなく、その相手と自分との間の立場や役割から考えて使う場合もあります。例えば、取引先の会社の若い社員に対して、敬語を使う場合などです。

また、敬語を使うべき場面で敬語を使うことは、「社会人としての常識を持っている自分自身」を表現するという側面もあります。

敬語を使う目的は、相互尊重なんですね。

 

相手の社会的な立場を尊重したり、社会人として常識を持っている自分自身を表現するためのものでもありますよ。

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敬語の種類

敬語の種類と使い方

敬語の種類っていくつあるの?

1つだけじゃないの?

尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。

尊敬語

どんなときに使うのか?

・目上の人に対して話すとき、手紙などを書くとき

・他の人との会話の中で、目上の人のことを話題にするとき

目上の人:自分より地位が高い人や年上の人

尊敬語の種類

1)特別な言葉を使ったもの

・先生がおっしゃる。(「言う」の尊敬語)

・お客様がいらっしゃる。(「来る」の尊敬語)

2)お・ご○○になる

・お客様がお帰りになる。

3)○○れる・られる

・先生がお菓子を食べられる。

4)相手の持ち物や動作を表す言葉の上に「お」や「ご」をつけたもの

・お食事

・ご両親

謙譲語

自分や自分の身内の人の動作をへりくだって表す言葉です。へりくだることで、相手を高め、敬意を表します。

謙譲語の種類

1)特別な言葉を使ったもの

・私が申し上げる。(「言う」の謙譲語)

・私の姉が参る。(「行く」の謙譲語) ※「伺う」のほうが、より自然なような気がします。

「伺う」は、「聞く」「伝え聞く」「尋ねる」「訪問する」「行く」の謙譲語です。 とても便利な表現ですよね!

2)お・ご○○するという言い方

・会議室にご案内する。

・手荷物をお預かりする。

丁寧語

目上の人、あまり親しくない人、大勢の人に対して話したり、書いたりするときに使う、丁寧な言葉です。

丁寧語の種類

1)「です」「ます」「ございます」を文の終わりにつける言い方

・おはようございます。

・読書が好きです。

・こちらが商品でございます。

2)言葉の上に「お」や「ご」をつけたもの

・お花

・ご飯

【「お」「ご」のつけ方の基本ルール】

送り仮名があって柔和なイメージにさせる場合は「お」、漢字のみで堅さを持つ場合は「ご」を用います。もちろん例外もありますが、この基本ルールをベースに考えましょう。
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問題にチャレンジ!

【尊敬語にしましょう】

お客さんが帰る→お客様が帰られる、お客様がお帰りになる。

※「お客様がお帰りになられる」は二重敬語のため間違い

【謙譲語にしましょう】

明日、行きます→明日、伺います。

※「明日、伺わせていただきます」は二重敬語のため間違い

二重敬語に気をつけましょう。

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まとめ

敬語は、尊敬語、尊敬語、丁寧語の3種類あることがわかりました。

敬語は、相手を尊敬できるから、上の立場だからという理由だけで使うのではありません。

相手の立場を理解したり、尊重していますという意思表示であると思います。

また、敬語の正しさは時代によって少しずつ変化をしています。地域独特の敬語というものも存在しています。

完璧ではなくても、敬語を使おうとする姿勢が相手への敬意として伝わるので、自然に使えるようになっておきましょう。

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