日本語を教えるために知っておきたい日本語の特徴と4つの文型を解説!

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日本語講師のなり方

日本語を話すとき、日本語の文法の構造を考えながら話をしていますか?

普段、何気なく話している日本語。

それがどんな風に構成されていて、文法的に正しいのか正しくないのか意識せず、話しているのではないでしょうか?

英語やほかの語学を勉強しはじめると、語順の違いとか複数形や冠詞など、日本語と違うところを意識するようになりますよね。

私も、初めてスペイン語を学んだ時、主語によって変化する動詞の活用、男性名詞、女性名詞など、その違いに戸惑い、スペイン語圏の方の頭の中は一体どうなっているのだろうか???、難しすぎる!!と思いました。

日本語という未知の語学を学んでいる人たちも同じような思いをしているのではないかと思います。

この記事では、日本語を教えることになった人、教えるための日本語の文法について改めて整理したい人のために、日本語の特徴、日本語の基本4文型についてまとめました。

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日本語の特徴

日本語にはどんな特徴があると思いますか?

日本語の特徴をポイントごとに解説してみたいと思います。

発音

基本的には「a,i,u,e,o」と5つの母音と子音で成り立っています。

日本語のアクセントは、高低アクセントで、例えば、「雨」と「飴」、「箸」と「橋」のアクセントは違います。

関西や関東など地域によってもアクセントの違いがあります。

日本語の中で特殊拍と言われる小さい「っ」(促音)や伸ばす音「ー」(長音)、「ん」(撥音)などは、学習者が難しいと感じることが多いようです。

促音(そくおん)

促音とは「行った」「ぶっか(物価)」「ロック」など、小さな「っ」「ッ」で表されている音のことです。

長音(ちょうおん)

長音とは、母音を通常の倍伸ばす音のことです。平仮名だと「おとうと」「おばあさん」などで表記されることば(「う」「あ」)が長音となります。カタカナだと「シール」「ローマ」など「-」で統一されることが多いです。

撥音(はつおん)

撥音とは「読んだ」「にんげん」「かんきょう(環境)」などの「ん」で表されている音のことです。

文字

「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」の3種類を組み合わせて利用し、読み書きは、日本語学習者にとって容易ではありません。

特に、2000以上ある常用漢字は日本語学習の大きな壁の1つでもあり、醍醐味とも言えるでしょう。

書き方には、縦書きと横書きがあります。

また、英語では「I eat an apple.」と1通りの書き方で表現される文も、日本語では、「りんごを食べる、林檎を食べる、リンゴを食べる」などといろいろなバリエーションで書くことができ、どの書き方も間違えではありません。

文法

日本語の語順と動詞の活用について、特徴は次の通りです。

語順

他の言語に比べて複雑というわけではありませんが、英語などの欧州系言語とは、大きな違いがあります。

動詞が文の最後に来るSOV型の語順を持っており、文法的にはトルコ語に似ています。

トルコ語も日本語も、文法的に「主語(S)+目的語(O)+動詞(V)」という順番になっています。

例)私は、本を読みます。【私は(S)+本を(O)+読みます(V)】

一方、英語や中国語の場合、「主語+動詞+目的語」となります。

例)I read a book. 【I(S)+read(V)+a book(O)】

動詞の活用

動詞の活用については、主語が変わっても動詞の変化がないことが特徴です。

例えば、「私は先生です。」という文を例にとって考えると、主語が「彼」になった場合でも、「彼は先生です。」と「です」のままです。

英語の場合ですと、下記の通り変化します。be動詞(現在形)は3種類です。

主語 動詞
I am a teacher.
You are a teacher.
He/She is a teacher.
We are a teacher.
You(複数) are a teacher.
They are a teacher.

これが、スペイン語になると、ser動詞(現在形)6種類です。vosotrosを使用しないスペイン語圏もあります。

私(yo) soy profesor.(男性の場合)
あなた(tú) eres profesor.
彼(él) es profesor.
私たち(nosotros) somos profesor.
あなたたち(vosotros) sois profesor.
彼ら(ellos) son profesor.

日本語は、1種類で簡単ですね。

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日本語の文型

日本語文はいくつかの成分から構成されています。

例えば、主語、目的語、述語などの成分がこれに当たります。

その中で述語が最も重要な要素となり、文の最後に来ます。

日本語文法

日本語の基本4文型

日本語の基本4文型について説明します。(分類によっては3文型とする考え方もあります)

 カラスが飛ぶ  何(誰)が−どうする
 彼女は社長です  何(誰)が−何だ(です)
 母は綺麗です  何(誰)が−どんなだ(です)
 机の上にノートがあります  何(誰)が−ある(いる)

それぞれ、簡単に説明します。

 何(誰)が−どうする  主語の動作をあらわす文
 何(誰)が−何だ(です)  主語の名前職業などをあらわす文
 何(誰)が−どんなだ(です)  主語の様子状態をあらわす文。
 何(誰)が−ある(いる)  主語の存在をあらわす文。

これを品詞であらわすと、

 何(誰)が−どうする  [名詞] が [動詞]
 何(誰)が−何だ(です)  [名詞] が [名詞] だ
 何(誰)が−どんなだ(です)  [名詞] が [形容詞・形容動詞] 
 何(誰)が−ある(いる)  [名詞] が ある・ない
動詞文 ②名詞文 ③形容詞文 ④存在文 と言います。

形容詞(イ形容詞):「青い」「嬉しい」のように、言い切りの形が「い」で終わる。

形容動詞(ナ形容詞):「おだやかだ」「きれいだ」のように、終止形(言い切りの形)が「だ・です」となる。

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まとめ

日本語にはいろいろな特徴があります。

発音に関しては、母音は「aiueo」の5つだけであるが、促音、長音、撥音など、日本語学習者にとって発音しにくいものもあります。

文字に関しては、ひらがな、カタカナ、漢字を使用し、それらを組み合わせて、書きます。

語順に関しては、基本的に動詞が文の最後に来ます。主語によって、動詞の活用の変化がないことも特徴一つです。

日本語の文型は、動詞文、名詞文、形容詞文、存在文の4つがあります。

これらの4つの文型を基に、いくつかの修飾語(いつ、どこで、だれと、なにを、どんなふうに)が加わり、文を構成しています。

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