日本語の動詞とは?3つのグループの分類と見分け方について具体的に解説

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日本語講師のなり方

「動詞」と聞いたとき、どんなイメージを持たれますか?

私が最初に思い浮かべるのは、「動き」「動作」を表現するものということです。

例えば、「歩く」とか「歌う」とか「食べる」・・・など。

この記事では、日本語の動詞とは何なのか、動詞の特徴について書きたいと思います。

教える際の参考にしてくださるとうれしいです。

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日本語教育における「動詞」

「動詞」は品詞の分類のうちの1つです。

品詞分類とは、文法的な働きと、形によって語を分類したものです。

「動詞」は、述語になり、活用を持ち、辞書形がウ段で終わるものです。

辞書形とは?

辞書にある形(原形)で、最後が「u」で終わります。「食べる」という動詞で言うと、「食べる」が辞書形です。

動詞の特徴

動詞の特徴は、活用することです。

活用というのは「形が変わること」です。

動詞がどんなふうに形が変わるのかによって、1グループ、2グループ、3グループという3種類にわけられます。

「動詞」の働き

動詞とは?

動詞は文の中でどの位置で使われるか、またどんな品詞がつくかによって4つの働きを持つことができます。

  • 主語になる
  • 述語になる
  • 修飾語になる
  • 接続語になる

(1) 述語になる

赤い 花が 咲く述語 。
赤い 花が 咲い 述語  。

(2) 修飾語になる

動詞は、修飾語になることができます。

歩く 習慣を 身に つける。
早く 寝るように 努力する  

(3) 主語になる

動詞は、主語になることもできます。

遠くに 飛んでいるのが  主語   アゲハ蝶です。
途中で やめるのは  主語   もったいない。

(4) 接続語になる
動詞は、助詞(接続助詞)をともなって接続語になることもできます。

いくら 待っても 接続語  手紙が届かない。
お腹いっぱい 食べ 接続語  寝る。

「動詞」のグループは3種類

Ⅰ型動詞(1グループ動詞):語幹が子音で終わる動詞。語幹末の子音の種類により9つの活用形がある。
Ⅱ型動詞(2グループ動詞):語幹が母音で終わる動詞。
不規則変化動詞(3グループ動詞):語幹も活用も不規則に変化する動詞。

なんだか、むずかしそうですね。

「動詞」の種類の見分け方

日本語教師であれば、動詞を見たら、どの活用の動詞なのかすぐ識別できなければなりません

とは、言っても難しいですよね。

ステップ1)動詞の辞書形の最後の形が「る」以外となる⇒Ⅰ型動詞
「言」「打」「遊」「泳」などです。
ステップ2)「る」で終わるもの⇒Ⅰ型、Ⅱ型、不規則変化 すべての可能性がある

ステップ3)「る」終わるものは、過去形にしてみる

促音便「っ」が現れるものは⇒Ⅰ型動詞

「帰る」⇒「帰た」、「走る」⇒「走た」、「切る」⇒「切た」

そのまま過去形の「た」がつく⇒Ⅱ型動詞

「見る」⇒「見」、「食べる」⇒「食べ」、「寝る」⇒「寝

「来る」「する」の2つのみ⇒不規則変化動詞

「来る」 「する」 「名詞+する」=勉強する等

動詞 「~る」 で終わらない Ⅰ型動詞
「~る」 で終わる 過去形 ~った(促音便) Ⅰ型動詞
~た Ⅱ型動詞

動詞の活用について

動詞を3グループの見分けがつけば、活用する際にとても助かります。

【例】買う(かう)

masu form Root form nai form ta form nakatta form
かいます かう かわない かっ かわなかった

masu form(ます形)とは

ます形とは、「食べます」「見ます」のように文末が「ます」で終わる動詞の形です。
丁寧な意味を持たせます。

ます形で辞書を調べても載っていません。辞書は辞書形という形で書かれています。

ます形の作り方

ます形の作り方は、動詞のグループごとに異なります。

グループ1 動詞

辞書形の最後の ” u ” を取って ” i-masu ” を付けます。
買う kau ⇒ ka i-masu ⇒ kaimasu

グループ2 動詞

辞書形の最後の ” ru ” を取って ” masu ” を付けます。
見る miru ⇒ mi masu ⇒ mimasu

グループ3 動詞

2つしかありませんので、暗記しましょう。
する suru ⇒ si masu
来る kuru ⇒ ki masu

もっと詳しくはこちらからどうぞ~

『正しい日本語の使い方とは?間違いやすい日本語表現と二重敬語について』も日本語講師としておススメの記事です。ぜひお読みくださいませ。

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まとめ

日本語を学ぶ上で、動詞を知ることは非常に大切です。

動詞はものごとを伝えるために、大切な役割を果たします。

今日の記事の内容は、日本語講師が最低限知っておいたほうがよいことです。

良いレッスンを提供できるように少しずつ知識を深めていきましょう!



 

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