日本語講師として働く上で、現在、持っていなくてはならない国家資格や免許はありません。
私も１年前より有償ボランティア、Preply（オンライン）で教えていますが、「日本語講師」の資格を求められたことはありません。
今後の日本語講師のキャリアアップとして、いろんな方向性があり、自分で選択していくことができます。
この記事では、日本語講師として、経験や知識の積み方についてご提案したいと思います。
日本語講師として採用される条件
日本語学校や企業に採用される場合は、ほとんどの場合、以下の３つのいずれかを満たすことが必要です。
- 大学で日本語教育を専攻する。
- 日本語教師養成講座420時間コースを修了する。
- 日本語教育能力検定試験に合格する。
１．２．３のいずれかがあれば、仕事場の選択肢が広がるメリットがあります。
今後は、国家資格化「公認日本語教師」への動向があり、検討がされています。
一方、Preplyなどのプラットフォームに登録をして日本語を教える場合、だれでも教えることができます。
オンラインで日本語を教えるために、知識だけでなく実用的な力をつけることが一番重要だと考えます。そのためには何をするのがよいのでしょうか？
教える技術を学ぶ
日本語講師として、技術を高める方法はいろいろあります。
もちろん、いろいろな生徒さんに教える経験を積むことで、臨機応変に対応できる力を身に着けることができます。レッスン回数を重ねながら、教える技術は上がっていきます。
日本語を教える知識や技術を学ぶという観点において、どんな選択肢があるか見ていきましょう。
E-ラーニング・セミナーで勉強する
日本語学校の採用条件となることが多い「日本語教育能力検定試験」の合格を目指す通信教育もありますが、ここでは、料金的に学びやすく、実際に教える技術を学べる講座を紹介していきます。
株式会社日学舎株式会社
※日本語授業の基礎知識やコツ、初級の文法体系が身につきます。
直接法は、生徒さんの出身国がばらばらでも、母語を気にせずに教えられるようになり有用です。
有限会社ジャパンオンラインスクール
オンライン日本語教師養成セミナー（Udemy）
代表取締役 (Japan Online School Corporation CEO) プロ日本語教師養成セミナー主催者兼講師 KEI KOIKE先生による講座です。日本語教師がオンラインレッスンを始める上で重要な１７のポイントを、基本編、実務編、戦略編、と３つのグループに分けて解説しています。
※他にも日本語教育関係の講座を開催されています。
ヒューマンアカデミー たのまな
日本語教師になりたい人のための入門講座
日本語教師を目指す人のための「教え方」実践講座です。明日からすぐに使える知識が満載の内容です。外国人学習者が出演し、実際の授業風景を再現しています。
身近な外国人に日本語を教えられるようになります。
情報収集できるサイトを見つける・メルマガに登録する
日本語講師として、常に情報が手に入るようにアンテナを張っておくことが重要です。
そのためには、日本語講師同志の知り合いを作ったり、メルマガ等から役に立つ情報を入手できるようにしておきましょう。
日本語教師の集い
こちらのサイトでは、日本語講師の仲間を見つけたり、求人情報が掲載されています。
日本語教育関連のおススメのサイトも紹介されています。
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」
篠﨑大司先生による、「授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方」のメルマガです。
YouTubeチャンネルもあります。
海外で教える
日本語の文化を教えることも重要な日本語講師の役割です。
アジア地域では、日本語の需要が増加しており、人材が求められています。
日本語パートナーズ
※海外で日本語を教えることも可能です！
日本語パートナーズは、アジアの中学・高校などの日本語教師や生徒のパートナーとして、
授業のアシスタントや、日本文化の紹介を行います。
専門的な知識は必要なく、応募要件に当てはまればどなたでも応募できます。
※国際交流基金アジアセンターがサポートしてくれます。
最終的に日本語講師の資格を目指す
ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座講座を受講していますが、私は、この選択肢は一番最後でよいと考えています。
なぜなら、費用が50万円程度かかり高額だからです。
日本語講師という仕事を１年続けてきた私が思うことは、副業で日本語講師として収入を得るということを考えると、資格（＝雇い側としての採用条件）を取らなくてもできることはたくさんありますし、教える技術を上げていくことはできます。もちろん、収入を上げることも可能です。
自分の意識次第です。
次の方は、最初から資格講座を受講してはいかがでしょうか？
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きちんと資格を取ってから教えたい人。
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余裕がある方
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資格がないとできないことをやりたい人
高額ですが、とても価値はあります。総合的に知識・技術を身に着けられます。
大学等で日本語を専攻した後に、この講座を受講される方もいらっしゃるそうです。
※ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座は「日本語教師養成講座420時間コース」です。
また、ヒューマンアカデミーの講座は、受講生、卒業生がとても多いので、日本語の先生同士のネットワークがあり、情報がたくさん入ってきます。
教育実習も充実しており、講座修了後、即戦力として活躍でき、就職サポートもあります。
いまのところ、日本語教師として就職する予定はありませんが、修了された先輩が多く日本語教育現場で活躍しているという点が、ヒューマンアカデミーを選んだ理由の一つです。
まとめ
オンラインで日本語を教えていると、「日本語講師としての仕事はありますか？」と質問を受けることがあります。
答え→「活躍の場所はたくさんあります」
オンラインでは、資格を持っていない日本語講師がたくさん活躍しています。
いろいろな形での働き方がありますが、学習者のニーズに応えていくためには、日本語講師も常に勉強して成長していくことが求められるでしょう。
ご自分でネットや書籍などで、教え方を学んでいくことも一つの選択です。ネットで検索すれば、日本語の教え方のマニュアルがたくさん公開されており、とても参考になります。
Eーラーニングなどで教えるための技術を磨くことは、要点がまとまっており、効率的に的を絞って学ぶことができます。
また、海外で教える経験は、海外での生活で異文化を肌で直接感じることができ、日本語講師として大きく成長できるでしょう。
ご自分の描く日本語講師に向かって、学び続けていくことが大切だと思います。
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