日本語講師の需要は今後どうなるのでしょう?
憧れはあるけれど、実際に活躍の場所はあるのでしょうか?
私も最初、日本語講師という仕事を始めるときにとても心配でした。
コロナで日本に入国することに制限があり、今は、一時的に国内での日本語講師の需要は減少しています。
一方、オンラインで日本語を教える機会は増えています。
この記事では、どんな人が日本語を学んでいるか、どんなところで日本語を教えることが可能など、日本語講師の需要について書いていきます。
日本語を学ぶ人はどんな人?
日本語を学んでいる人って、どんな人なのでしょうか?
日本語を学んでいる人は、日本国内外で大勢います。
ここでは、日本国内において日本語を学んでいる人は、主にどんな人なのかを話します。
日本での進学や就職を視野に入れた留学生
まずは、「日本への留学生」です。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) によると、世界170以上の国と地域からやってきた22万人もの留学生が、日本の高等教育機関等で学んでいます。
日本を留学先として決めた理由は、それぞれですが、92.7%もの人が、日本に留学してよかったと回答しています。日本に留学している学生さんへのアンケート結果より
特に東南アジア諸国からの留学生が増加しています。その理由はなんでしょう?
アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏は、留学先として、人気があります。
しかし、上記の国々の学費は、日本と比較すると圧倒的に高いという事実があります。
また、東南アジアには多くの日本企業が進出しており、現地企業より高い給与がもらえます。
母国に帰国した際に、日本企業に採用されるために日本が留学先として選ばれています。
生活環境が整っていることも理由の一つです。治安が良い、衛生面で問題が少ない、生活インフラが整備されている、豊かな文化や歴史に恵まれている、といった点が挙げられます。
留学生ビザ等で、日本に3カ月以上滞在する外国人は、国民健康保険(国保)に加入することができる点も、おおきなメリットですね。
少子高齢化に伴う外国人労働者
2つ目は「外国人労働者」です。
国内では、少子高齢化による労働人口の減少が顕著です。
今後人手不足の状況が続いていくことから、外国人の受け入れは加速していきます。
例えば、介護業界に関しては、国民の18%が75歳以上となる2025年には「超高齢社会」となります。38万人の介護人材が不足すると予測されています。
介護業界というとどんなイメージを持たれますか?
多くの人が「介護=大変な仕事」と考えているようです。私も、実際何度も「大変な仕事だね・・・」と言われています。
大変そうな仕事だから、日本人はやりたがらないでしょう!
外国人受け入れは必須なのです。
今後、日本のために働いてくれる外国人労働者はまずます増加していくでしょう。
コロナ後の日本語講師の需要
語学を通信教育やアプリなどで学んだことはありますか?
ゲーム感覚でいろいろなことができて、楽しく学べるので利用されている方も多いのでないでしょうか?
私もやったことやありますが、なかなか長続きしないんですよね。
言葉はコミュニケーションしながら、学んでいくのが一番だと思っています。
学びたい人がいる限り、日本語講師という仕事はなくなりません。
どんなところで日本語講師が求められるか見ていきましょう。
国内の日本語学校
1つ目は「国内の日本語学校」です。
日本語学校で勉強する学習者は、日本の大学や専門学校の入学を目的としています。
それぞれ異なるバックグラウンドを抱えてきているので、日本語だけでなく、日本の生活様式、文化なども伝えていく必要があります。
大学などの高等教育機関
2つ目は「大学などの高等教育機関」です。
日本語学校に比べて求人数も少なく、初心者にはハードルが高いです。
必要な学歴は、日本語教育か、言語学や日本語学、日本文学などの周辺分野「修士以上」(大学院修士課程修了以上)となっていることがほとんどです。
企業専属の日本語講師
3つ目は、「企業の日本語講師」です。
外国から技能実習生や労働者を受け入れている公益社団法人や一般財団法人、一般企業で、日本語教育を取り入れているケースが多く、日本語教師が求められています。
海外で働く
次の選択肢は、「海外で働く」です。
中国やベトナム、タイなどアジアを中心に日本語講師の需要があります。アジア圏では、より良い就業環境を得るために、日本語を勉強する学習者も多いです。
オーストラリアを含む大洋州圏でも多くの日本語教師が求められています。
海外で働く一番のメリットは、日本とは異文化を肌で感じることができる点です。
フリーランス、オンライン
最後は、「フリーランス、オンライン」です。働く時間が自由な点が最大のメリットです。
オンラインでは、時差の問題さえクリアすれば、遠く離れたヨーロッパの生徒さんともレッスンを開始できます。
日本語を学べる学校がほとんどない国でも日本語の学習者はいます。インターネットの普及で、そういった方がオンラインで日本語を学ぶことができるようになりました。
日本語講師の需要と働く場所のまとめ
アジア諸国からの留学生の増加、日本での労働人口の減少により
今後、ますます日本社会の中に外国人の人口が増加してくることがわかりましたね。
また、日本語講師としての働き口もいろいろ選択肢があります。ご自身の生活スタイルに合わせて、
「対面、オンライン、常勤、非常勤」とフレキシブルに働けるのが、日本語講師の大きな特徴です。
生徒さんにとっても、オンラインでレッスンが受けられると、通学等の手間がかからないので、大きなメリットだと思います。
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