日本語の発音についてですが、きれいな発音ができれば、それはもちろんよいことだと思います。
しかし、細かい発音の指導に力を入れることより、まずは会話能力や言いたいことを言えるようにしていくことが大切だと考えています。
この記事では、日本語の発音について、私が重要だと考えること、日本語の発音で最低限気を付けたほうがいいことについて書いていきます。
また、教える際に、講師が気を付けるべき話し方についても考えていきたいと思います。
日本語の発音指導について
発音指導の2つのポイント
シャドーイングのススメ
もっと、しっかりと発音指導をしたい!という場合は、シャドーイングもおススメです。
● シャドーイングとは
シャドーイングとは流れてくる音声を聞きながら「影」のようにすぐ後ろをできるだけ忠実に声に出して言う練習です。
シャドーイングの効果
効果の高い方法
- CDを聞いてもらう。
- スクリプトで意味のチェック。
- 講師のあとについて、ゆっくり目にリピート。
- 徐々にスピードを速める。(CDより少し早めぐらいまで)
- 最終的にスクリプトを見なくてもシャドーイングする。
例えば、「どんどん話せる!日本語会話フレーズ大特訓 必須700 (Speak Japanese!)」は、おススメの1冊です。
【この本のおススメポイント】
・言いたいことがすぐ日本語で言えるようになる。
・すべてのフレーズにローマ字読みを併記。
・英語を見て、日本語訳していく練習ができる。
・基本パターンを基に、応用にも使える。
学習者さんのレベルに合わせて、こちらも使用してみてはいかかでしょうか?
「やさしい日本語」について
「やさしい日本語」の歴史
「やさしい日本語」の目的
「やさしい日本語」の作り方
「やさしい日本」は基本的にルビ(読み仮名)を付けますが、下記では省略しています。
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がっこうへ 行く→ 学校へ 行きます |
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・「今朝」→今日の朝
・「余震」→後から来る、揺れ ・「危険」を「危ない」のように言い換え |
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・ぜひ、うちにいらしてください」→「わたしのいえに きてください」
・「ご不明の点があったら、おっしゃってください」 |
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○○公園である夏祭りには、焼きそばや金魚すくいなど色々な 出店があります。→【2つの文に分ける】 ・夏祭が○○公園であります。焼きそばや金魚すくいなど、お店がたくさん出ます。 |
「やさしい日本語」で書かれたウェブマガジンについて
MATCHAは訪日旅行者に向けて日本の情報を発信するWEBマガジンです。
日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語・スペイン語、そして外国人にも読みやすい日本語(やさしい日本語)の10言語で展開しています。
まとめ
日本語講師として、学習者の方に「わかりやすい日本語」を聞いてもらうことが大切です。
日本語の発音の特徴はいろいろありますが、絶対に外してはならないポイントは、「「拍(はく)」と「アクセント(高低)」です。
自然なリズムで話せるようにするためには「シャドーイング」を取り入れてもよいでしょう。
「やさしい日本語」は、災害時に必要な情報を受け取れず、適切な行動をとれなかった人が多くいたことを受けて、作られました。
「やさしい日本語」は、日本語母語話者のコミュニケーション能力を高めるという意味で、日本語母語話者にとっても重要な意味を持っています。
今後、外国人労働者を受け入れなくてはいけない日本社会にとって、非常に重要なことだと思いませんか?
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